今年の梅雨は、大雨の被害が各地で続きましたね。
皆さんがお住まいの地域は大丈夫でしょうか。
長崎は、雷をともなった強い雨が降り続き、夜が明けてもまだ強い雨が降り続いていました。
午後からやっと薄日の射してきましたが大雨で河川が増水しています。
写真は片側の河川改修がほぼ完了した眼鏡橋の今日の様子ですが、茶色く濁り増水した中島川を眺めていると、7.23長崎大水害のときの記憶が蘇ります。あの頃、私はまだOLでした。
水害でこの橋も欄干部分が崩落しましたが、橋そのものは流出を免れました。ただ、そのためか、眼鏡橋のせいで被害が大きくなったとも言われました。
あれほどの雨が降り続きながら、この程度の増水で済んでいるのも、川を両岸にバイパス迂回させ、その上部空地を公園化した河川改修工事のおかけだと思います。
歴史的資産をきちんと現地保存し、街なかの人々の暮しに息づかせながらの安全なまちづくり。
歴史的生活遺産は陳列保存してはその本来の意味を失います。橋は人が渡ってこそ橋です。暮しに息づいてこそ道具です。
景観保全・観光振興的な観点からはまだ不満も残らないではありませんが、私は、心静かにこの川面を眺めていられるだけでも素晴らしいことだと思います。
1634年興福寺の唐僧黙子如定禅師によって架橋されたわが国最古の石造アーチ橋。1960年に国の重要文化財に指定。
- 橋長:22m
- 橋幅:3.65m
- 橋高:5.46m
- 完成:寛永11年
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