私の町には、慶応二年(一八六六年)から続いているおくんち祭り「大名行列」があります。
お祭りが近づくと、子供達も含め、町民がこぞって参加します。
おじいちゃんもおばあちゃんも、お母さんもお父さんも、孫や子供の雄姿をうれしそうにそして誇らしげに眺めています。
町の子供は、皆我が子同然ですから、大人たちは自分達がかつて叱られたように、子供たちを指導し、育てていきます。
祭りに参加すると隣近所の顔と名前が一致し、皆が知り合いになり、祭りが終わっても、その信頼関係は引き継がれます。
町で会うと挨拶をかわし、勉強しているかと声をかけ、夜遊びは駄目だぞと叱ります。
祭りで培った先輩を尊敬する気持ち、後輩を育てる気持ち、そしてその信頼関係。
みんなで盛り上げる一体感、郷土愛。いつまでも引き継いでいきたいと思います。
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